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アトリエmickey「宇宙の大きさ」

Hoshi

宇宙の大きさ

     (1)

 みなさん、宇宙の大きさって実感できますか?
 わたしにもわかりません。そこで、すこしづつ身近なもののサイズに縮小して、実感できるかを試みたいとおもいます。いかがでしょうか。まず、もっとも近くの天体である月から出発してみます。すこしづつ計算していきますので、もし、よろしければ、おつきあい下さい。どうなるかな。
 まずは、地球から月までの距離は、384403 km です。これを、1mのながさに縮小しますと、月の大きさは・・・。
 地球から月までの距離を1mに縮小しますと、月の大きさは、およそ9ミリになります。パチンコの玉くらいの大きさでしょうか。このときの地球の大きさは・・・。
 このときの地球の大きさは、およそ3.3センチになります。ゴルフのボールくらいの大きさです。ゴルフボールの地球のまわりをパチンコ玉の大きさの月が、1mはなれた円周上をまわります。ではこのとき、太陽はどのくらいの大きさになるのでしょう。
 このときの太陽の大きさは、およそ3.6mなります。自動車くらいの直径ですね。この太陽は、ゴルフボールの地球から、どのくらいの距離なのでしょうね。
 このときの太陽は、ゴルフボールの地球から、およそ400mの距離にあります。地球からは、400m先の自動車をみている感じですね。
 いかがでしたか。およそ4億分の1の世界です。少しはあたまの柔軟体操になりますか?
 自動車くらいの大きさの太陽、そして400mはなれた軌道を公転するゴルフボールの地球。そのまわりをパチンコ玉くらいの月が1mはなれてまわっている。そんな景色を想像してみたら、すこしクラッとなりそうです。

     ・・・・次回は、野球場からお送りしてみます。


      (2)

 宇宙の大きさ(第2話)です。
 いま、ナゴヤドームのバッターボックスにイチロー選手がいるとします。これは、落合選手でも、松井選手でもかまいませんが。ここで、選手の顔が、太陽としますね。すると、地球はどこでしょう・・・・。
 21センチの大きさの太陽が、ナゴヤドームのホームベースにあったとします。すると、地球は、ホームベースから、およそ23mの内野にいます。ピッチャーマウンドとセカンドベースのあいだです。このときの地球の大きさは・・・。
 内野にいる地球の大きさは、およそ2ミリです。仁丹の粒くらいです。グランドの人工芝のあいだにはいりこんだら、もう、わからなくなってしまいそう。月は仁丹の地球から、およそ6センチの円周の軌道にあり、大きさは0.5ミリです。もう砂粒ですね。では、太陽系最大の惑星の木星は、どこでしょう。
 木星は、120mのバックスクリーンのわきのスタンドにいます。太陽(イチロー選手の顔)は、とってもとおくてちいさくみえています。このときの、木星の大きさは・・・・。
 このときの木星の大きさは、およそ2.2センチです。10円硬貨くらいの大きさです。まわりを16個以上の衛星がまわっています。大きさは4つのガリレオ衛星でも、砂粒くらいです。さて、土星はどうでしょう。
 このとき、土星は、ホームベースからはるかにはなれた駐車場にいました。距離はおよそ220mです。土星の大きさは、およそ1.8センチです。木星よりひとまわりちいさいです。1円玉くらいです。土星には本体の2.25倍の大きさのリングがあります。このリングは4センチほどの大きさになります。計量スプーンの大さじの大きさくらいの円板です。さて、太陽系のはての冥王星はどこでしょう。
 このとき冥王星は、ホームベースからはるかにはなれた大曽根(JR中央線、地下鉄名城線)の駅前ちかくにいました。距離はおよそ912mです。ナゴヤドームから、この最寄りの駅まで、徒歩15分もかかります。このときの冥王星の大きさは、0.4ミリです。ちいさいです。グランドでゲーム中の太陽から、大曽根駅前の冥王星までが、太陽を中心としてめぐる太陽系なのです。直径およそ2キロです。いかがでしょうか。
     ・・・次回は、名古屋駅からお送りいたします。


      (3)

 宇宙の大きさ(第3話)です。
 いま、JR名古屋駅のコンコースの中央にいます。ポケットから、10円硬貨をとりだして、足元にそっとおきます。これを、太陽とします。直径およそ2.2センチです。では、地球はどこでしょう?
 地球は、10円硬貨から、およそ2.4mの円周上を公転しています。このときの直径は、0.2ミリです。もうすでに点になってきました。木星や土星、そして冥王星は、どこでしょう?
 このとき、木星は、10円硬貨の太陽から、およそ12mのところをまわっています。大きさは2.3ミリです。そして、土星は太陽から、23mのところにいます。大きさは1.8ミリです。冥王星は、10円硬貨の太陽から、およそ93mのところをまわっています。大きさは0.04ミリです。ここまでが太陽系です。太陽系は、10円硬貨の太陽を中心にして、JR名古屋駅のコンコース広場にいっぱいにひろがっているわけです。
 では、キップをかって、となりの太陽(恒星)、つまり10円硬貨をたずねてみましょう。さて、どこまでいくのかな?
 どこまでいったら、となりの10円硬貨があるのでしょうか。太陽系をはなれてから、ずいぶん暗闇のなかを旅しています。やっと、到着しました。距離にして、640キロです。なんと、となりの太陽(恒星)は、長崎県にありました。
 太陽(恒星)の存在する密度は、まったくの過疎です。さらに、名古屋から沖縄県の端までの距離を半径とする大きな球体の空間のなかをさがしても、なんと、ほかには8つ、たったの80円でした。
    ・・・では、もういちどJR名古屋駅にもどります。


      (4)

 宇宙の大きさ(第4話)です。
 いま、タワーズJR名古屋駅(2000年完成)の屋上にきています。超高層のツインタワービルです。ここで、ツインビルの片方の屋上に太陽をおきます。おとなりの太陽(恒星)はもう片方の屋上でしょうか。この距離およそ43mとします。このときの太陽系の大きさは、およそ1.2センチになります。たくさんの恒星の集まりが銀河系です。この銀河系は、凸レンズの形状に恒星があつまって、上からみると、渦の模様に群れています。太陽は、このレンズの中心から端の方向に、かなり、はずれたところに位置します。いま、銀河系が、ツインタワービルの屋上に水平にあるとします。すると、ここ屋上から、はちまき状に星の密度のたかい光の帯がみえます。これが天の川です。銀河の中心方向は、星がいっぱいであかるいのです。では、銀河系の中心はどのあたりでしょう?
 銀河系の中心は、名古屋からおよそ300キロ先の東京あたりです。東京の銀河系の中心部分の厚みはおよそ150キロになります。銀河系は、ここを中心に大きく凸レンズの形状になっています。では、銀河系の端は、どのあたりでしょう?
 東京を中心とした、中心部の厚み150キロの凸レンズの形状の銀河系です。大きさは、直径1000キロくらいです。ちょうど、盛岡から、岡山までくらいの大きさの凸レンズ状の円板です。とっても大きいです。
      ・・・では、もういちどJR名古屋駅にもどります。


      (5)

 宇宙の大きさ(第5話)です。
 こんどは、だいたんにJR名古屋駅のコンコース広場いっぱいに 直径100mの銀河系を置いたとします。太陽系の大きさは0.1ミリです。太陽は1億分の1ミリになってしまいます。これは、まるで現実の原子の大きさとおなじです。では、となりの銀河系のアンドロメダ星雲はどこでしょう?
 JR名古屋駅・コンコース広場にある銀河系のとなりの銀河系であるアンドロメダ星雲は、名古屋駅から2.2キロの栄・久屋大通り公園のテレビ塔のうえに、やはり直径100mくらいの壮大な渦をまいています。セントラルパークの道路の幅くらいです。渦巻き星雲は、ほかにも、ところどころに分布しています。ところによっては、渦巻き星雲が群れています。3000個くらいの星雲群が、40キロくらいむこうにあります。ちょうど岐阜市のすこしむこうあたりでしょうか。星雲群に、星雲団、万事群れることは、自然の摂理なのでしょうか。では、宇宙のはては、どこにあるのでしょうか?
 宇宙は、とても大きなスピードで膨張しています。遠いものほど、大きな速度で遠ざかっています。このスピードが、光の速度を越えてしまったところが、宇宙のはて(地平線)と考えます。およそ150億光年という距離です。直径100mの銀河系から、直線にしておよそ15000キロのあたりです。ジェット旅客機で、およそ17時間のところです。ロシアをこえてアイルランドあたり、あるいは、アメリカ西海岸を経由してメキシコ・ユカタン半島や、オーストラリアをこえて南極大陸のビクトリアランドあたりの距離でしょうか。ところが、実際にはここまで、光の速度で150億年かかります。光の速度は、1秒間におよそ30万キロです。しかも、地球の誕生から現在まではおよそ46億年です。じつに宇宙のはてには、この3倍以上の時間がかかります。そこが、宇宙のはてなのです。
 とうとう、宇宙のはてまできました。宇宙の大きさのお話もこれで終わりです。宇宙の大きさ、実感できましたでしょうか?

 この試みは、わたしの恩師(金属材料工学)によってまとめられた「極大の世界と極小の世界」の著書と「星の世界の拡がり」の講演の原稿が、あったからこそ成り立ちました。


 (付録)

 ここで、地球がゴルフボールなどになってしまって、人間の存在そのものの評価を過小に考えてしまいがちなのですが、その必要はありません。これは単に、スケールを縮めて見ている「極大の世界」のお話しです。わたしの専門としているのは、「金属材料の相変態」です。この仕事は、まったくその逆で、「極小の世界」です。金属片の1センチの長さには、 1億個の原子が並んでいて、その配列を変えるのが、この金属熱処理という仕事です。原子一個をゴルフボールほどの大きさにして一列に並べると、1億個は、なんと日本列島ほどの長さになります。わたしたち人も、この金属と同じような、原子の集合体です。また、その原子の構造のことも考えると、そこは「極大の宇宙空間」と共通したものが現われてくるのです。人間の存在とは、スケールに左右されるものでは ありません。不安感を生じさせてしまったようなら、ごめんなさい。でも、もう、大丈夫ですか?

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